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「災害支援のエキスパート」による<br>インパクトドライバーのススメ

Special

「災害支援のエキスパート」による
インパクトドライバーのススメ

そこが知りたかった! 技術系災害ボランティアネットワーク「DRT JAPAN」の黒澤司が教えるワンポイント講座。

写真・文◎黒澤司
技術監修◎韋駄天ボーイ
Jレスキュー2022年9月号掲載記事

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インパクトドライバーは、名の示す通り回転する力にさらに衝撃(インパクト)を加えてビス(ネジ)を強く締め込むための道具で、技術系NPOが活動する災害現場ではなくてはならない電動ツールのひとつだ。建築業界においても施工・設備・外構・内装など、多くの作業で用いられる必要不可欠な工具となっている。

技術系NPOでは、救援活動での不安定化した建物に対するショアリングや、建物をジャッキアップして移動する場合の木組みの補強などにも積極的に活用されている。衝撃を与えて締め込むため、10cmを超える長いビスも数秒で締め込むことが可能。ドライバービットをドリルや砥石などに取り換えれば、穴開けや研磨など用途も幅広く使うことができる。釘をハンマーで打ち込むより短時間でミスも少なく確実に部材同士を固定することができ、釘を使った部材同士の固定にはないスクリューならではの強い締め付けが可能になる。そのことから、釘で固定するよりもビスの本数は少なくて済む場合もある。

※ 解説は右手操作の場合とする。

「災害支援のエキスパート」によるインパクトドライバーのススメ
災害現場でのインパクトドライバーの活用。
「災害支援のエキスパート」によるインパクトドライバーのススメ
片手で扱えるので屋根上でも使用できる。
基本操作

インパクトドライバーの操作は、グリップの人差し指の位置にある可変トリガーを引いて行う。トリガーは「引き加減によって回転数が変化」し、それによって締め付けの強弱を調整することが可能になる。軸の回転方向はグリップ上部にある正逆転スイッチを操作し、締め付ける右回転は右のボタンを人差し指で、ネジを抜く左回転は親指を使って左ボタンを操作する。持ち運びや保管する場合には、押しボタンを左右中間の位置で止めトリガーを固定し誤作動を防止する。

「災害支援のエキスパート」によるインパクトドライバーのススメ
インパクトドライバーの主要箇所。
「災害支援のエキスパート」によるインパクトドライバーのススメ
ビスを使ったショアリングジョイント部の固定。
充電式バッテリー

回転動力は電動モーターで、その電源にはそれぞれの機種に合った専用の充電式のバッテリーを使用。バッテリーの性能は、回転力(締め付け力)に関係する電圧[V]と使用時間に関係するアンペアアワー[Ah]で表している。

インパクトドライバーはメーカーによって様々で、それぞれの作業用途に応じて使い分けられる。充電時間は専用充電器を使用し、多くは30分ほどで完了する。継続して使用する場合には予備バッテリーがあると便利。残量が減ってくると回転力が落ちるため、機種によっては残量をランプで示すタイプもある。また、バッテリーは低温に弱く冬は温暖な時期と比較し使用時間が減少することも考慮したい。

「災害支援のエキスパート」によるインパクトドライバーのススメ
「災害支援のエキスパート」によるインパクトドライバーのススメ
インパクトドライバーの種類。
ドライバービット

回転軸の先端にある六角穴のビット脱着スリーブを使ってドライバービットを差し込み固定する。ドライバービットはビス頭の形状に合わせて装着する。一般的には「+・#2」タイプを使用することが最も多い。ドライバービットは消耗品であり使用する頻度によって摩耗するため、ビスとドライバービットが滑りやすくなり締め付け時の食いつきが悪くなったら必ず交換する。ドライバービットは両側とも使用できる仕様になっている。

「災害支援のエキスパート」によるインパクトドライバーのススメ
様々なドライバービット。

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スクエアビスとスクエアビットの組合せ

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