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フジテレビ社長会見「館内共聴もなかった」 改革求める現場からの切実な声が届いた

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堀潤Imageジャーナリスト
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港社長の会見が始まる直前、フジテレビ社屋前にて 撮影:堀潤

フジテレビの港浩一社長の会見を受け、現場の社員、関係者から様々な声が私のもとに寄せられました。

映像はなし、写真のみ。会見に参加できるメディアは絞られ、かつ質問ができないオブザーバー参加も。会見が終了するまで発信に制限を課す情報解禁も敷かれ、夕方のテレビニュースは各社、紙芝居のような写真を使った報道に終始。私もTOKYOMX「堀潤 Live Junction」で「すでに停波なのか」「記者クラブ側もオープンな会見にするようボイコットして欲しかった」と批判しました。

フジテレビ側は、定例会見の様式であり、被害者のプライバシーに配慮したと説明していますが、こうした会見の進め方に、現場から「自分たちで生中継するべきだった」「一部の上層部で決められている」と様々な声が上がっています。

現場の関係者の声に耳を傾けると「社員が接待要員として飲み会に呼ばれ、二次会への移動時にタレントに招かれ二人きりに。直接、上司から命じられたわけではないが、社員としては断れない環境だった」など、組織で働く社員たちのジレンマが様々聞こえてきました。

会見に参加し、港社長に直接確認をしたかったのですが、それは叶いませんでした。会見での質疑応答の書き起こしを確認すると記者からの質問に対し、「調査委員会の結果を待ちたい」として、回答を避ける問答が多く、昨日の会見ではフジテレビの価値を却って経営者が毀損する内容に、現場からの歯軋りも聞こえてきました。

長文のメッセージを寄せてくれた方もいるので、ここで皆さんにも共有したいと思います。

昨日の会見で「館内共聴もなかった」と教えてくれました。

館内共聴とは、外部への発信ではなく、社内、社員向けに館内だけで聞くための仕組みです。確かに、プライバシーの問題を考えると社内とはいえ、不特定多数の人が出入りし、見聞きできる環境としての「館内共聴」は難しかったかもしれません。しかし、社員からは「私たちも知らされない」ことへの不満の声が上がったようです。

メッセージを寄せてくださった方もご自身で発信をしたかったそうですが、家族などのことも考え、私にメッセージを託してくれた形です。本人の特定につながる箇所などをカットした上で、一部ここに紹介します。

堀さん

昨日の社長会見には失望しました。

内容ではなく、週刊誌やネットの記者、他局のカメラまで締め出したと言う定例会見

これはひどい対応です。

胸襟を開いて、広く説明、釈明すると言う意識がないと言うのは、どうにもこうにも、反省の色が感じられない。

企業の不祥事会見でテレビカメラを入れませんと言ったら、どれだけフジテレビ報道も怒ることか。

報道局が反対するはずなんですよ

テレビカメラを排除する記者会見なんて。

今後、他の事案で抗議できなくなります。

社長定例会見はこのスタイルですと言う前例にとらわれて

今何をすべきかと言うことが全く見えてない。

しかも、前例を悪用している。

ほんとに失望した。

何とか、世の中の皆さんに理解してもらおうとすれば

ネットや週刊誌の記者を入れなきゃだめですよ。

厳しい質問を浴びせられても、そこは、その事実は確認してないとか

それはこの場ではお答えできない新たな問題ですだとか

色々と答え方もあると思うんですよ。

徹底的に今わかる事はお答えしますと言う態度を見せなきゃいけないのに。

新しい色々なことが指摘されるのが怖いから週刊誌を入れないと言うことだとしたら、結局自分たちの不適切な行いを半分認めているようなもの。

そして、ネットの皆さんを敵に回すようなことになったら、もっと悪いことになるっていうのは、これまでの経験から分かり切ってることなのに

ネットの記者もこれまで通り参加は認められない。

実質的にはこれは締め出しですよ。

広報はまぁそういう対応を取ろうとするでしょう。

とにかく週明け早い段階で、週刊誌やネットの記者様も招いた他局のカメラも招いた会見を弁護士同席の上でも何でもいいからやるべきだとわたしは思います。

実は、昨日の会見、

「館内共聴」がなかったんです。

信じられません。

外の人たちに中途半端に会見したと思ったら

中の人間には、その内容を伝えないってどういうことかなと。

この辺、基本的なうちのガバナンスってどうなってるのか!

非常に風通しが悪いと思います。

非常に疑問を持ちます。

すべてはプライバシーを守らなければいけないということで、それが最大ネックになっているようです。

気持ちはわかります。

今回も、内向きには「生放送で、もし記者から名前が出てきたら被害女性のプライバシーを守れなくなるから、カメラは入れるのをやめにした」と説明しているようです。

ところが、外向きには「社長会見のルールに従っている」と言う。そういう説明です。

こういうことではダメですよね。

被害女性のプライバシーを守るために生中継をやめます、収録をしてもらうけれども、被害女性のプライバシーに関わる部分が出てきたら、その部分はカットして放送していただきたいとそのようにルール作りをして会見をすればいいだけの話です。

どうしてそのようにならないのか。

やはり、上の人間が1部の人間たちが会社を守ろうとするあまり浅はかな判断をしているのではないかなと思います。

ただ1点良いなと思うのは

若い社員たちが

何とかしなければいけないという動きがあるようです。

それが具体的にどういった動きかわかりませんけれども

まだ社内の若手はこの会社は諦めていません。

なんとかしなければ、と言うエネルギーは溜まっているようです。

期待しています今の上には期待できないから。

社内でも、上層部に対しての不信感は溜まっているし、疑問視しているのです

そして何とかしなきゃいけないと、多くの内部の人間が考えてる。

お力お貸しください。

外圧で出直すしかありません。

若手の社員に話を聞くと、社内での改革を試みる動きもあることがわかりました。

私もNHK職員時代、不祥事が起きる度に、自浄作用を働かせたいと、当時の仲間と共に様々な行動を形に変えてきました。電波は公共のものです。公共性を貫く、組織体への変革を望みます。

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ジャーナリスト

NPO法人8bitNews代表理事/株式会社GARDEN代表。2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター。2012年、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校で客員研究員。2013年、NHKを退局しNPO法人「8bitNews」代表に。2021年、株式会社「わたしをことばにする研究所」設立。現在、TOKYO MX「堀潤LIVE Junction」キャスター、ABEMA「AbemaPrime」コメンテーター。2019年4月より早稲田大学グローバル科学知融合研究所招聘研究員。2020年3月映画「わたしは分断を許さない」公開。

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