「AG女子のテキトー美容『叱られ塾』」が、資生堂の公式YouTubeチャンネル「40代からの見直しメイク」とコラボしました。朝日新聞社Aging Gracefullyプロジェクトが参加者を募集したところ、大勢の応募がありました。その中から選ばれたAG世代(40代50代)の女性3人にメイクの悩みを聞き、資生堂ヘアメイクアップアーティストの齋藤有希子さんが「見直しメイク」を提案するという企画です。最終回は、参加した3人と齋藤さんによる「AG座談会」の模様を紹介します。
参加者
くるみさん(42):10代の頃、安室奈美恵さんに憧れて眉を細くしてしまい、「眉迷子」に。
みかんさん(53):目が腫れぼったいのが気になる。『寝ているの?』と言われないようにしたい。
かなこさん(42):そばかすや目の下のクマをうまく隠せない。眉と目の間の距離が広がって目立つ。
――まずは「見直しメイク」の感想を一人ずつ、くるみさんからお願いします。
くるみ これまでは何が正解かわからなかったんですが、眉山の位置や書き足す位置が全然違って、とても勉強になりました。この眉の色みがいいですね。すごくしっくりきています。
齋藤 大人は好きなメイクをすればいいんですよ。今は眉を黄色に寄せているので、チークとリップは青っぽい色にした方がいいかもしれないですね。顔の全部を黄色に合わせると、黄ぐすみを助長するので。
――みかんさんはいかがですか。
みかん 目が腫れぼったくて、アイラインを入れてごまかそうとしていたのが、まつげを上げるだけでアイラインを入れたかのように目が上がってパッチリしたので驚きました。アイシャドーも腫れぼったくなると思ってダークな茶色ぐらいしか使っていなかったので……。
齋藤 それ以外は勇気がいるんですよね。
みかん アイシャドーもリップもオレンジがいいんですね。年をとってきて顔色が悪くなってきたので、明るい色をめざそうと思って、特に最近はオレンジを使いたいなと思っていたところでした。顔色が明るくなって良かったです。
――日に焼けているのは、何かスポーツをしているからですか。
みかん 子どもたちが野球やラクロスをしていて、ずっと付き合っていましたし、私もスポーツ観戦が大好きなので……。
――かなこさんはいかがですか。
かなこ 私は本当に自眉が濃いので、眉毛には何もしていなかったんですね。
くるみ うらやましい。
かなこ 逆に形の変え方がわからなくて。ほかのことは美容部員さんがやっているのを見ればそれなりにできるけど、眉は個性があるので、今日はすごい発見でした。年をとってくると眉と目の間の距離感が気になるのは、目が落ち込むからですか。
齋藤 上まぶたが目尻側からかぶさってくることと、眉もちょっと細くなって毛がやせてくるので、まぶたが広く見えてくるんです。

齋藤 有希子(さいとう ゆきこ)さん
資生堂ヘアメイクアップアーティスト。
大学卒業後に一般企業を経て資生堂美容技術専門学校卒業。2003年、資生堂に入社。
著書に『40代からの見直しメイク』(グラフィック社)。わかりやすい大人メイクの提案が得意で、YouTubeやInstagramが好評。
◇Instagram https://www.instagram.com/yukikosaito.hma/
◇資生堂 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@SHISEIDOofficial
「睡眠は美容の基本です」
――ふだんはスキンケアやメイクにどれぐらい時間をかけていますか。
くるみ 私、いつもメイクを落とさずに寝落ちしてしまうんです。子どものお風呂が長くて、ソファーかホットカーペットで待っているうちに寝落ちして、深夜の2時過ぎに起きる。そこからお風呂に入って、ストレッチをしてパックをするとか2時間ぐらいいろいろやって、朝5時からお弁当作り。だから、ちょっと座ればすぐ眠れます。
齋藤 メイクをつけっぱなしで寝るのは良くないですよ。それに、ベッドで横になって、まとまった良質の睡眠をとった方がいいです。睡眠は美容の基本ですし、睡眠の質が大事です。
かなこ 私は寝ないとダメですね。6時間以上寝ないと元気が出ません。
みかん 私は、できれば夕食の前にメイクを全部落としたいんですよね。夜は化粧水、乳液とクリームを塗るぐらい。若いときに日焼けをしすぎたので、あちこちにシミが出て少し後悔していますけど、洗顔と化粧水、乳液の3点は全ての基本だと思って大学生の頃からずっと続けてきました。
かなこ お肌は手をかけた分だけ応えてくれますよね。40代は、自分に使える時間はそれほど多くないので、濃密に自分のために時間を使えて一番効果が出るのはお肌かな、と。今日の自分が一番若いので、その自分にちゃんと手をかけてあげなきゃ、と思ってスキンケアを始めて1年でだいぶ変わりました。モチベーションも上がるし、素敵にメイクできるアイテムを買いたいからお仕事をもっと頑張ろうとか、いいサイクルが生まれています。

「だいたい」の感覚が大事
――今回の「見直しメイク」をそれぞれが自宅で復元(?)するために、齋藤さんからワンポイントアドバイスはありますか。
齋藤 そこまでテクニックはいらない気がしますけど、眉の形はもしかしたら何回か練習する必要があるかもしれないですね。たとえば、自分で一回写真を撮って、それを見ながらもう一回やってみるとか。
くるみ 眉には平均で何分ぐらいかけた方がいいですか。
齋藤 眉は3分ぐらい、かけても5分でしょうか。毎朝そんなに時間をかけられないですよね。眉も左右差を気にする方が多いですが、左右を全く同じにする必要はありません。目やほかのパーツも表情筋も、厳密に左右対称ではないですし、午前と午後で違うとか、昨日は平行だったのに今朝は違うとか、顔の筋肉は動くので、厳密に左右をそろえるよりも全体的にふんわり合っていればいいんですよ。
くるみ 私は、「あえて苦手な方から描く」というアドバイスに驚きました。
齋藤 利き手とか眉毛の状態で、描きやすい方から先に仕上げちゃうと、後からもう一方を調整するのが大変になるので、苦手な方からやりましょう。苦手な方をふんわりと6、7割ぐらい描いてから、反対側に取りかかって歩み寄る。人のコミュニケーションと一緒です。どちらもだいたい同じゾーンにあればいいかな、という「だいたい」の感覚が大事ですね。「肌を完璧に仕上げました。次は眉を完璧に仕上げました」だと、時間もかかるし大変です。シミもそばかすも隠れていないけど、後でリップもチークもするし、と考えて全体的に7割ぐらいでOK。メイクは総合競技ですから。
――「メイクは総合競技」という言葉は、わかりやすいですね。
齋藤 メイクは肌や顔の状態、その日の洋服や髪形によって変わります。日本人女性は特に肌を完璧に仕上げたい傾向が強いと感じていますが、7、8割ぐらいできたかな、という辺りで微調整するイメージを持つといいですよね。人間はうまくできていて、老眼で細かいところが見えなくなったら「そんな小さなことは見なくていいわよ」、耳が遠くなってきたら「よけいなことを聞かなくていいわよ」ということなんじゃないかなと思っていて、スーパーポジティブに考えましょう。誰でも年を重ねるので、ネガティブな部分にとらわれすぎないことが理想です。

シンプルに毎日続けられることを
――美容は生活と直結し、生き方にもつながると感じました。最後に、齋藤さんからメッセージをお願いします。
齋藤 美容は日々の積み重ね。毎日のことだから、シンプルに続けられることが大切です。あまり無理せずにプラス1時間寝る、というぐらいのことでもいいんです。筋肉は裏切らないとよく言われますが、肌も裏切らないですね。肌が一番伸びしろがありますから。
――AG世代に共通する、眉、アイメイク、肌作りの悩みについて、資生堂ヘアメイクアップアーティストの齋藤有希子さんが「見直しメイク」を提案したコラボ企画は、いかがでしたか。座談会でも「メイクは総合競技」「肌は裏切らない」など、印象に残る言葉がいくつもありました。また、齋藤さんの「スーパーポジティブ」な姿勢には、私も「まだまだできるかも」と、背中を押された気がします。年齢を重ねる中で、美容やメイクが毎日を楽しく過ごす一助になればいいですよね。

◆資生堂YouTube「40代からの見直しメイク」×AG女子のテキトー美容『叱られ塾』
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>>「肌は裏切らない」「左右対称にしなくていい」 参加者座談会
>>「メイクは総合競技」引き算して緩急をつけよう AGフレンズ松本千登世さん×資生堂 齋藤有希子さん対談 Aging Gracefullyオンラインフォーラム2025
取材&文=朝日新聞社 Aging Gracefully プロジェクトリーダー/編集長 坂本真子
写真=山本倫子撮影
協力=資生堂公式YouTubeチャンネル
「AG女子のテキトー美容『叱られ塾』」バックナンバーです。
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