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使い方動画の常識を超えて。Canvaドラマ『拝啓 今日も私と商店街は元気です』制作秘話を大公開

Canvaのチュートリアルドラマ『拝啓 今日も私と商店街は元気です』の制作の裏側とこだわりを徹底公開します。
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使い方動画の常識を超えて。Canvaドラマ『拝啓 今日も私と商店街は元気です』制作秘話を大公開

最終更新日 : 2026年3月25日

誰でも簡単に使えるデザインツール「Canva(キャンバ)(新しいタブまたはウィンドウで開く)」を提供する、Canva Japan株式会社のマーケティング活動を紹介する「キャンバマーケ連載」。第2回目は、チュートリアル動画でありながら「まるでドラマのようだ」と話題を呼んだ企画『拝啓 今日も私と商店街は元気です』の制作秘話をお届けします。

「チュートリアル動画なのに、気づけばドラマを見ていた。」

そんな声が多く寄せられているのが、Canvaのチュートリアル動画『拝啓 今日も私と商店街は元気です』。

一般的にチュートリアル動画といえば、製品の使い方を解説しながら、機能をひとつずつ紹介していくもの。いわば「学ぶためのコンテンツ」という印象が強いのではないでしょうか。

しかし今回、Canva Japanが手がけたのは、その枠を大きく超える作品でした。使い方を学ぶだけでなく、ひとつの物語として楽しめる“ドラマ仕立てのチュートリアル”です。

いったい、どのようにしてこれまでにない映像表現が生まれたのか。

監督を務めた有働佳史さんと、企画を立ち上げたCanva Japan株式会社 コンテンツマーケティング統括の佐々木俊太さんに、制作の裏側を語っていただきました。

ぜひ最後までお楽しみください。

▼ゲストプロフィール

有働佳史(うどう よしふみ)

監督・脚本家

熊本県出身のCMディレクター、脚本家、映画監督。コメディを得意とし、笑って泣ける作品を手掛ける。2022年に有働映像制作室を設立し、長編映画『女優は泣かない』など、多くの作品を発表。


佐々木俊太(ささき しゅんた)

Canva Japan株式会社 コンテンツマーケティング統括

広島県出身。FOX/ナショナル ジオグラフィック/ウォルト・ディズニーのエンタメ界隈で7年間マーケティングとコンテンツ制作を担当した後、Canva Japan株式会社の立ち上げメンバーとして移籍。裏方でいるのが好き。

ドラマ仕立てのチュートリアルが生まれるまで

ドラマ仕立てのチュートリアルが生まれるまで

Canvaを知らない人も知っている人も「誰もが楽しめるドラマに」

佐々木:もともとCanvaには、使い方を解説する「デザインスクール(新しいタブまたはウィンドウで開く)」という動画コンテンツがグローバルであって、英語で展開されていたんです。

それを日本でも展開できないか、というのが最初のきっかけでした。

当初は日本人の出演者がCanvaの使い方を説明する動画を考えていました。でも、それだとCanvaをすでに知っている人が使い方を知りたいときにしか見てもらえない。

もっと多くの人に興味を持ってもらうにはどうすればいいか。そこで浮かんだのが「ドラマ仕立て」というアイデアでした。

チュートリアル動画であることを忘れてしまうくらい、ドラマとして楽しめるものにしたいと思ったんです。

物語の中に自然な形でCanvaの使い方を組み込めば、Canvaを知らない人にも使い方が伝わるし、知っている人にも楽しんでもらえる。そうしてこのコンセプトが生まれました。

「有働佳史しかいない」と紹介された監督

「有働佳史しかいない」と紹介された監督

有働佳史監督

佐々木:製品を扱うので広告的な要素もありつつ、しっかりドラマとしての世界観も作りたい。そんな話を制作会社にしたら、“有働佳史しかいない”と紹介されました。

有働監督:正直、日本でこれをできるのは僕しかいないと思っていたので、「よく僕にたどり着いたな」と思いました(笑)

僕は脚本家としてキャリアをスタートし、20代でCM制作会社に所属。その後、監督としてドラマや映画にも携わり、約20年にわたって広告とドラマ作品の両分野をほぼ同じ比率でやってきました。

ただ、広告とドラマの両方を同じバランスでやる人は意外と少なくて。多くの人はどちらかに専念することがほとんど。

でも僕はたまたま両方やってきたので、今回のような“広告でもありドラマでもある”企画は得意でした。

商店街の物語がすべてを動かした

有働監督:過去にも、似たような案件をいただいたことがありました。

ただ、こうした企画って最初は「ドラマにしたい」と盛り上がるのに、最終的には「もっと製品の説明を入れたい」となってしまうことが多いんです。当然のことですけど。

だから、今回も途中で立ち消えるんだろうなと思いつつ話を聞いてみたら、佐々木さんが見せてくれた企画書がすごかった。

企画書はもちろんCanvaで作成

企画書はもちろんCanvaで作成 by 佐々木

いきなり「商店街の話にしたいんだ」と言って、トンマナのサンプルも見せてくれました。

企画段階のトンマナのサンプル

企画段階のトンマナのサンプル

しかも、Canvaをどんなふうにストーリーに組み込むかまで決まっていて。ここまで具体的な構想を持っている人はなかなかいない。これは実現できると思いました。

広告でもドラマでもない、新しい映像表現へ

有働監督:普通のドラマでも広告でもない、新しい映像表現に挑戦できました。

これまで広告とドラマ、両方をやってきたことがここで全部つながったと思いましたね。

佐々木さんの理解も早く、互いにアイデアを出し合いながら進められました。本気でこのコンテンツに向き合ってくれている姿勢に、こちらも感動しました。

チュートリアルを自然に溶け込ませるという挑戦

有働監督:チュートリアルをいかに自然に入れるか。それが佐々木さんからの至上命題で、僕にとっての挑戦でした。

紹介しすぎると説明くさくなるし、入れなさすぎても伝わらない。絶妙なバランスを探りました。

どの場面でどの機能を紹介するかはすでに決まっていたので、課題はどう自然に物語に溶け込ませるかでした。

チュートリアルを自然に溶け込ませるという挑戦
チュートリアルを自然に溶け込ませるという挑戦

佐々木:個人的には、ちゃんと見せていないのがいいなって思っています。

ちゃんと見せないのが結果的に、視聴者がついてきてくれていることになる。絶妙な境界線のぼかし方は、有働監督ならではだなと。

有働監督:特に、第一話は大事でしたね。最初で離脱されたら終わりじゃないですか。

だからチュートリアル中に説明の音声を入れず、あえて後ろで出演者たちがゆるく話しているようにしたいと提案しました。

ハマケン(浜野謙太)さん、三倉さん、清水さんに4分ほどアドリブで話してもらったんですが、それが結果的にすごく良かった。

アドリブで話している様子

佐々木:あれは発明でした! 普通のチュートリアルドラマでは絶対やらない構成。有働監督ならではの感覚でしたね。

有働監督:佐々木さんもすぐに同意してくれたのがよかったです。

会社としては「ちゃんと見せたい」と考えると思うのですが、Canvaさんの場合は佐々木さんの判断で即決できた。

それが今回のようなコンテンツが作れた大きな理由だと思います。

佐々木:Canvaという会社自体が、ユーザーの声をとても大切にしています。

常にユーザーの皆さんに支えられているので、ユーザーの方に楽しんでもらえるものでなければ意味がないと考えていました。

その想いを形にした結果が、今回の作品なんです。

現場の試行錯誤と、思いがけない化学反応

本企画を担当した佐々木俊太

左後ろから清水伸さん、石川翔鈴さん、吉田仁人さん、三倉茉奈さん。 そして真ん中にいるのが本企画を担当した佐々木俊太。

有働監督:苦労したのは、チュートリアル動画部分を佐々木さんが一人でやったことですね。大変だったと思います。

佐々木:そうですね。次回に向けては、Canvaのデザインをしてくれる人や操作ができる人が現場にいるといいですね。

有働監督:チュートリアルが長くなってカットした部分もあったので、専任の“チュートリアル監督”がいてもよかったかもしれない。

それなら、全体の流れに合わせた見せ方がもっとできたかも。

佐々木:そうですね。ただ逆に、面白い化学反応もありました。

背景除去の説明をしていたとき、有働さんが「手拭いの写真を撮ってロゴだけ切り抜き、Tシャツに入れる」というアイデアを出してくれた。

それはCanvaを使い慣れている人からは出てこない発想で、すごく面白かったです。

絶妙なレトロ感がある商店街Tシャツ

絶妙なレトロ感がある商店街Tシャツ

有働監督:僕があまりCanva詳しくなかったからね(笑)

佐々木:そういう化学反応は面白かったです。

Canvaエキスパートもいれば、逆にCanvaを知らない人もいる。そのバランスで、リアリティのあるストーリーになったと思います。

俳優陣の中にも広がるCanvaユーザーの輪

佐々木:最初は知らなかったんですが、三倉茉奈さんはご自身のYouTubeチャンネルのサムネイルを、ずっとCanvaで作ってくださっていたんです。

あと、石川さんは撮影中にCanvaを使い始めて、YouTube動画のジングルをCanvaで作成してくれました。清水さんもTシャツのデザインをCanvaで作ってくれて。

役者の皆さんがどんどんCanvaにハマっていくのを見て、まさにCanvaが掲げる「デザイナーじゃない人もデザインできる世界」を目の前で感じました。

デザイナーじゃない人もデザインできる世界

有働監督:思った以上にCanvaを知っている人は多かったですね。

音楽担当の吉田ゐさおさんもCanvaユーザーで。大学で先生をされているのですが、講義資料を全部Canvaで作っているそうなんです。

それまではデザインが苦手で、資料をデザイナーさんに発注していたそうなんですが、Canvaを覚えてから自分で作るようになったと聞きました。

今回の資料も、Canvaで作ってきてくれて。資料の下に小さく「Canvaで作りました」って書いてあるのが面白くて、それをポスターのデザインの一番下にも入れました(笑)

ポスター
本作で音楽を担当した吉田ゐさおさん

本作で音楽を担当した吉田ゐさおさん

第3話で吉田仁人さんが熱唱する「パンの耳みたいな君」は有働監督作詞・吉田ゐさおさん作曲

第3話で吉田仁人さんが熱唱する「パンの耳みたいな君」は有働監督作詞・吉田ゐさおさん作曲

佐々木:実はタイトルロゴ、石川さんの手書きなんですよ。実は撮影が終わるくらいの段階になってもタイトルがちゃんと確定していなかったので、何パターンか書いていただきました。

石川翔鈴さんがタイトルの字を書く様子

石川翔鈴さんがタイトルの字を書く様子

海外にも広がる日本のチュートリアル物語

チュートリアル部分だけを切り抜いたショート動画を40本ほど作っていて、Instagram(新しいタブまたはウィンドウで開く)X(新しいタブまたはウィンドウで開く)などでも順次配信予定です。

さらに英語・中国語(簡体)・韓国語の字幕も準備中で、英語字幕ができればCanvaの英語版チャンネルでも展開予定です。

世界中の人に観てもらえるのは楽しみです。

有働監督:「備蓄米」の面白さ、海外の人に伝わるかな(笑)

佐々木:海外を意識せず、“ド日本”で作りましたからね。

有働監督:でもローカルなネタだからこそ、海外の人が見たときに“日本の文化って面白い”と興味を持ってもらえるかも。

佐々木:ちなみに、ニコラス・ケイジの遠縁の方が出演しているんですよ。

有働監督:ニコラスさん観てくれないかな〜(笑)

続編でもつづく「Canvaユニバース」

続編でもつづく「Canvaユニバース」

有働監督:第二弾の話も進めています。

今回できなかった新しいチャレンジもしたいですね。ストーリーがどうなるかはまだわかりませんが、“Canvaユニバース”として世界線をつなげたいです。

佐々木:実は、ハマケンさんを起用した時点で、すでにCanvaユニバースは始まっていたんです。

CanvaのCMにも出ていただいていたので、ドラマとの繋がりが自然にできました。

有働監督:そうそう、ハマケンさんを起点に第一話を考えたんですよ。その流れは続編にも活かしたいです。

佐々木:続編を考えつつ、まずはこの第一弾をたくさんの人に観てもらいたいですね。

まとめ

まとめ

広告でもドラマでもない。Canva Japanが挑戦した、学びとエンタメが融合した新しい映像表現の舞台裏でした。

誰もが使えるツールとしてのCanvaが、誰もが共感できる物語として、多くの人に届くことを願っています。

ドラマの中で息づくCanvaの世界は、これからも新たなステージへと進んでいきます。Canvaユニバースの次章に、乞うご期待。

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