大人気女優主演でも「子供は観ちゃダメ」 攻めすぎてたマンガ実写版 「ドキドキした」「突き抜けてる」「よくぞ逃げずに」
原作マンガの再現度は実写化において度々争点となりますが、あまりにもリアル過ぎて「ここまでとは思わなかった」と原作ファンも恐れ慄いた作品もありました。
想像以上の描写に「待って」となる原作ファンも?

子供向けとは言い難い攻めた描写が描かれるマンガの実写化が発表されると「どこまで原作に沿った表現になるのか」といったポイントが原作ファンの間で注目されます。しかし、頑張りすぎて「さすがにここまで再現するとまずいのでは?」と、原作ファンも驚いた作品もありました。
担任教師によって「自殺睡眠」をかけられた高校生たちが異常な方法で次々と命を落とす『シグナル100』は、過激な描写で多くの人に強い印象を残した実写化作品のひとつです。宮月新さん(原作)と近藤しぐれさん(作画)による同名マンガが原作で、2020年に橋本環奈さん主演の映画版が、R15+指定で公開されました。
本作では学級崩壊したクラスの担任教師「下部(演:中村獅童)」が復讐のために仕掛けた恐怖のゲームにより、「指を指される」「スマホを使う」といった特定の行動を取ると自ら命を絶ってしまう「自殺催眠」をかけられた36人の生徒たちの間で、デスゲームが繰り広げられます。自殺睡眠の条件を知った生徒が生き残るために他の生徒を自殺に追い込むなど、死を前にした人間の本性が明らかになっていくスリラー要素もあり、「観ていてハラハラした」「ここまでえぐいとは」といった感想が相次ぎました。
90分ほどの上映時間で、最後のひとりになるまで「槍を自らに刺す」「ヘリウムガスで身体を破裂させる」など原作通りのショッキングな形で生徒たちが次々死んでいく本作には、「畳み掛ける勢いでグロシーンが出てくるからダメな人はダメだと思う」「死に方がバラエティ豊かで衝撃」「ハイスピードで繰り返される凄惨なシーンがトラウマになった」という声も少なくありません。
そのほか、2014年、2015年に前後編2部作で公開された映画『寄生獣』は、謎の寄生生物「ミギー」と共生することになった高校生・泉新一の数奇な運命を描いた岩明均さんの伝説的人気コミックが原作です。
原作では寄生生物が人間を捕食する場面も多く、戦闘シーンのグロテスクな描写が特徴的で、実写化にあたって「グロい描写が大幅にマイルドな形へ改変されるのでは」と多くのファンから懸念されていました。しかし、予想以上にグロさや血みどろ感がそのまま再現されており、驚きの声も少なくありません。PG12指定ではあるものの、人体の切断面と内臓が映る場面もありました。
さらに、原作の持ち味でもある「グロテスクなのに、どこか笑えて引き込まれる」独特の空気感を損なっておらず、「VFXやグロ描写も含めてエンターテインメントとして良い作品だった」「よくぞ逃げずに実写化した」と高い評価も出ています。
さらに過激な例でいうと、試写会で作者自ら「気分が悪くなりました」と語ったという逸話も残されている『力王 RIKI-OH』(原作:鷹匠政彦、作画:猿渡哲也)がありました。凄惨な原作のシーンを驚くほど忠実に再現した作品として、コアな人気を獲得しています。
物語は暴漢から恋人を助けようとして、相手を殺害してしまった主人公「力王(演:ヤング・ファン)」が過酷な刑務所に収監されたところから始まりました。悪徳な所長や幹部たちに囚人たちが虐げられる様子を目の当たりにした力王は、理不尽な暴力から囚人を救い出すことを決意し、超人的な力で敵を撃破していきます。
原作マンガでも「カンナで顔面を削られる」「顎を突き抜けて拳が口から飛び出すほどのアッパー」などバイオレンスな描写がたびたびありましたが、映画でも「内臓を撒き散らしながら倒れる」「剣山が顔に突き刺さる」といったグロテスクなシーンが次々と登場しました。ただ、80年代の映画ということもあり、お世辞にも本物とは程遠い質感の映像技術が使われており、「一周回ってシュールなグロ」「切れた腕の腱を口で結んで治すとかトンデモ描写で笑う」と突き抜けた描写が支持を得ています。
(田中泉)
