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ショー文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ショー文字
Image
ショー文字で「Shavian alphabet」と書いた例
類型: アルファベット
言語: 英語
発明者: キングズリー・リード
時期: 1959年
Unicode範囲: U+10450..U+1047F
ISO 15924 コード: Shaw
注意: このページはUnicodeで書かれた国際音声記号(IPA)を含む場合があります。
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ショー文字(Shaw's alphabet、Shavian alphabet)は、ジョージ・バーナード・ショーの遺言によって英語の表音的な正書法のために制定された、40文字(合字を含めて48文字)からなるアルファベットである。1959年にキングズリー・リードによって作成された[1]

英語の正書法改革案としておそらくもっとも有名で、かつもっとも過激なものだが[1]、現実に使われることはほとんどなかった。

歴史

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ジョージ・バーナード・ショーは英語のつづり字改革の必要性を長年にわたって主張してきたが、従来のラテン文字と異なる、40文字以上からなるまったく新しい表音的な文字だけが英語のつづり字の問題を解決できるという信念を持っていた[2]。晩年のショーは大金持ちだったが、この新しい文字の開発のために遺産から資金を提供することに決めた[2]。1950年にショーが没した後、遺産をめぐって法廷闘争がおきたが、最終的に遺産のごく一部を使って新文字のコンテストが行われた結果、キングズリー・リード(en)の案が採用された。これがショー文字である[3](実際には4つの案がコンテストの「勝者」とされたが、その後にさらに検討が行われた結果、キングズリー・リードの案が改訂の上で使われることになった[4])。

ピーター・マッカーシーによってこの文字で書き直された、ショーの『アンドロクリーズとライオン』が1962年にペンギン・ブックスから出版された[3][4]

特徴

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ショーの文字は左から右へつづられるアルファベットであり、すべて一筆で書くことができる。40文字から構成され、大文字と小文字の区別はない。文字はアセンダーを持つ「高い字(tall letters、10字)」、ディセンダーを持つ「深い字(deep letters、10字)」、およびどちらも持たない「短い字(short letters、20字)」から構成される。深い字は高い字のそれぞれを180度回転させたものであり、高い字が無声音の場合、それを回転させた深い字は対応する有声音になる(p/b, t/d, k/g, f/v, θ/ð, s/z, ʃ/ʒ, tʃ/dʒ の8対)。

このほかに、続けて1文字のようにつづられる8つの複合文字(合字)がある[5]。その大半は英語をつづるときに問題になりやすい、「Image(r)」で終わる音のためにある[4]

4つのもっともよく使われる単語(the, of, and, to)はそれぞれ1文字で「Image Image Image Imageð v n t)」とつづられる。また、固有名詞は前に中黒を置いてもよい[5]

文字文字名文字文字名
tall letters deep letters
Imagepeepp Imagebibb
Imagetott Imagedeadd
Imagekickk Imagegagɡ
Imagefeef Imagevowv
Imagethighθ Imagetheyð
Imagesos Imagezooz
Imagesureʃ Imagemeasureʒ
Imagechurch Imagejudge
Imageyeaj Imagewoew
Imagehungŋ Imageha-hah
short letters
Imagelolll Imageroarɹ
Imagemimem Imagenunn
Imageifɪ Imageeat
Imageeggɛ Imageage
Imageashæ Imageice
Imageadoə Imageupʌ
Imageonɒ Imageoakəʊ
Imagewoolʊ Imageooze
Imageout Imageoilɔɪ
Imageahɑː Imageaweɔː
合字
文字文字名
Imageareɑːɹ
Imageorɔːɹ
Imageairɛəɹ
Imageerrəːɹ
Imagearrayəɹ
Imageearɪəɹ
Imageianɪə
Imageyewjuː

Unicode

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Unicodeではバージョン4.0(2003年)でショー文字を追加多言語面のU+10450からU+1047Fまでに加えた[6]。合字を含めて全48字を収録している。

ショー文字(Shavian)[1]
Unicodeコンソーシアムによる公式の表 (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+1045x 𐑐 𐑑 𐑒 𐑓 𐑔 𐑕 𐑖 𐑗 𐑘 𐑙 𐑚 𐑛 𐑜 𐑝 𐑞 𐑟
U+1046x 𐑠 𐑡 𐑢 𐑣 𐑤 𐑥 𐑦 𐑧 𐑨 𐑩 𐑪 𐑫 𐑬 𐑭 𐑮 𐑯
U+1047x 𐑰 𐑱 𐑲 𐑳 𐑴 𐑵 𐑶 𐑷 𐑸 𐑹 𐑺 𐑻 𐑼 𐑽 𐑾 𐑿
Notes
1.^Unicodeバージョン11.0現在

脚注

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  1. 1 2 Geofrey Sampson (1985). Writing Systems. Stanford University Press. p. 195. ISBN 0804717567
  2. 1 2 Collins & Mees (1998) p.365
  3. 1 2 Collins & Mees (1998) p.509注43
  4. 1 2 3 Warren S. Smith (1963), “First "Shaw Alphabet" Book”, The Shaw Review 6 (1): 34-36, JSTOR 40681984
  5. 1 2 Shaw alphabet
  6. Supported Scripts, Unicode, Inc.

参考文献

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  • Collins, Beverly; Mees, Inger M. (1998). The Real Professor Higgins: The Life and Career of Daniel Jones. Mouton de Gruyter. ISBN 3110151243 

外部リンク

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