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宝生如来

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宝生如来
Image
五智如来のうち宝生如来、パリ、ギメ美術館蔵
宝生如来
梵名 「ラトナサンバヴァ」
रत्नसम्भव
蔵名 རིན་ཆེན་འབྱུང་གནས།
種字 Image タラーク
真言・陀羅尼 オン・アラタンノウ サンバンバ・タラク
信仰 密教
関連項目 五智如来
大日如来阿閦如来、宝生如来、無量寿如来不空成就如来
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宝生如来(ほうしょうにょらい、: रत्नसम्भव [ratnasambhava]、ラトナサンバヴァ)は、大乗仏教における信仰対象である如来の一尊。

三昧耶形三弁宝珠種子(種子字)はत्राः(タラーク、trāḥ)。台座は馬。妙妃はローチャナー[1]

密教における金剛界五仏の一で、金剛界曼荼羅では大日如来の南方(画面では大日如来の向かって左方)に位置する[1]唯識思想における仏の悟りの境地のひとつ「平等性智」(びょうどうしょうち)を具現化したものである。これは、全ての存在には絶対の価値があるということを示す。また、この五仏のうち中尊である大日如来を除いたものをして「金剛界四仏」と呼ぶ。頼富本宏下泉全暁らによれば、この捉え方は後期大乗経典の一つである『金光明経』に説かれる四方四仏に起源があるとされる[2]

印相は、左手は腹前で衣を掴み、右手は手の平を前に向けて下げる「与願印」(よがんいん)を結ぶ[2]

日本における宝生如来の彫像は、五仏(五智如来)の一として造像されたものが大部分であり、宝生如来単独の造像や信仰はまれである。単独の造像の例は藤次寺の本尊像である。また、インドにおいても、オリッサ州ラトナギリ英語版(多宝山)出土の立体曼荼羅を除き、ほかの四仏ないし三仏とまとまった作例は少ない[2]

真言

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オン・アラタンノウ サンバンバ・タラク (oṃ ratnasambhava trāḥ[2]

ギャラリー

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脚注

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  1. 1 2 頼富&下泉 1994, p. 77.
  2. 1 2 3 4 頼富&下泉 1994, p. 76.

参考文献

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  • 頼富 本宏下泉 全暁『密教仏像図典: インドと日本のほとけたち』人文書院、1994年11月1日。ISBN 978-4409410585 

関連項目

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