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鉄人28号 (テレビアニメ第1作)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鉄人28号
アニメ
原作 横山光輝
監督 渡辺米彦
脚本 岡本欣三
製作 TCJ
放送局 フジテレビ系列
放送期間 1963年10月20日 - 1965年11月24日
話数 全97回96話
その他 モノクロ
テンプレート - ノート

鉄人28号』(てつじんにじゅうはちごう)は、横山光輝による同名の漫画の最初のテレビアニメ化作品[注釈 1]

第1期(第1話 - 第83話)は1963年10月20日から1965年5月27日まで、第2期(第84話 - 第96話)は1965年9月1日から11月24日まで、フジテレビ系列で放送され総集編の1話分を足した全97回96話となった[注釈 2]。その後1965年12月1日から1966年5月25日まで第28話から第52話を再放送し、第84話で終了した[1]。モノクロ作品。

第26話までは概ね原作漫画の内容に沿った物語であったが、第27話以降はオリジナル展開となっている。これは番組スポンサーであった江崎グリコから、「鉄人が悪の手先になる展開は、自社キャラクターとしてのイメージが悪くなるのでやめて欲しい」との要請を受けての路線変更であった[2][注釈 3][注釈 4]

スタッフ

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主題歌

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鉄人28号
デューク・エイセスによるオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲は三木鶏郎。第1話から第11話まで、および「誕生編」で使用。
「鉄人28号の歌」と表記されることもある。オリジナルは基本的に東芝レコード版であるが、ビクターレコード版、朝日ソノラマ版ともに歌手は同じだが、音源が異なる[注釈 5]アンサンブル・ボッカによるカヴァー版も存在する[注釈 6]
鉄人28号の歌
西六郷少年少女合唱団によるオープニングテーマ。第12話から最終話まで使用。
前述の「鉄人28号」と同じ歌だが、「グリココーラス」はなく、歌手が異なる[注釈 7]
正太郎マーチ
越部信義によるエンディングテーマ。インストゥルメンタル楽曲
進め正太郎
西六郷少年少女合唱団によるエンディングテーマ。作詞は伊藤アキラ、作曲・編曲は越部信義。
前述の「正太郎マーチ」に歌詞を付けたもの。「進め正太郎(正太郎マーチ)」と表記されることもある[注釈 8]
上高田少年合唱団によるカヴァー版も存在する[注釈 9]
ギャング団のうた
ボーカル・ショップによるイメージソング。作詞は伊藤アキラ、作曲・編曲は越部信義。

キャスト

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※第1話のみ敷島博士役が富田、大塚署長役が矢田になっている[注釈 10]。その後、第11話の翌週に放送された総集編(「誕生編」)では、第1話の部分の音声が再収録された。この総集編では進行役として、初期ナレーターの白石がアニメキャラとして登場している。

各話リスト

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話数サブタイトル放送日
1生いたちの記1963年
10月20日
2PX団壊滅10月27日
3X-33号の襲撃11月3日
4空を飛ぶ28号11月10日
5二人のクロロホルム11月17日
6危うし正太郎11月24日
7ギャング団 現わる12月1日
8恐竜の襲撃12月8日
9ニコポンスキーの悪だくみ12月15日
10恐竜の逆襲12月22日
11ニコポンスキーの最期12月29日
TVSP誕生編1964年
1月5日
12怪物アカエイ1月12日
13奇巌城を攻撃せよ1月19日
14人造人間モンスター1月26日
15謎の怪人2月2日
16怪人の正体フランケン博士2月9日
17強敵バッカス2月16日
18鉄人28号修理完了2月23日
19バッカス撃退3月1日
20フランケン博士の秘密3月8日
21黒衣の怪人3月15日
22ロボットオックス3月22日
23ロボット部隊襲来3月29日
24ロボット部隊撃滅戦4月5日
25ドラグネット博士の野心4月16日
26ロビーの最期4月23日
27空飛ぶ円盤4月30日
28ゴーギャンの逆襲5月7日
29決戦火山島5月14日
30ミラクル魔術団5月21日
31海底基地5月28日
32砂漠の鉄人6月4日
33砂漠の反乱軍6月11日
34砂漠の決戦6月18日
35恐怖のミサイル6月25日
36渡り鳥救出7月2日
37謎の白蟻ゼブラゴーンの襲来7月9日
38白蟻撃滅作戦7月16日
39スパイダーの挑戦7月23日
40スパイダーの逆襲7月30日
41スパイダーの最期8月6日
42氷原の地下帝国8月13日
43氷原の決戦8月20日
44海賊潜水艦隊8月27日
45海賊ベロン三兄弟9月3日
46海賊最後の日9月10日
47怪ロボット・ギャングコング9月17日
48緑の地獄9月24日
49切手の秘密10月1日
50地中海の決戦10月8日
51透明人間現わる10月15日
52ソロモン国の平和10月22日
53ノース国の陰謀10月29日
54大蜘蛛作戦11月5日
55秘密兵器・炎弾丸11月12日
56巨大昆虫の秘密11月19日
57快盗アルセーヌ・ショパン11月26日
58呪いのファイアバード12月3日
59ファイア博士の最期12月10日
60謎の暴走車12月17日
61電磁壁突破作戦12月24日
62ヒマラヤ山麓の秘密12月31日
63ダイヤモンド基地K361965年
1月7日
64ネオパルム爆弾1月14日
65東京危機一髪1月21日
66奇怪な白煙1月28日
67壊滅クライシス団2月4日
68地下道総攻撃2月11日
69撃滅海底基地2月18日
70ワルガン登場断崖上の対決2月25日
71ワルガンの野心3月4日
72スピートニック3月11日
73巨人アタック3号3月18日
74秘密工場爆破3月25日
75魔の花ポイゾニア4月1日
76黒い海の謎4月8日
77鹿皮の密書4月15日
78シスカス山中の要塞4月22日
79パナマ運河の暴動4月29日
80反撃メキシカン部隊5月6日
81替玉作戦5月13日
82強敵レッド・アニマル5月20日
83輝かしきチャンピオン5月27日
84宇宙ロボット・マグナX9月1日
85撃滅マグナX9月8日
86マグナX再び現わる9月15日
87壊滅秘密輸送基地9月22日
88ロボット邸の怪人9月29日
89マグナXの最期10月6日
90クレーン・ロボット出現10月13日
91ゲラン博士の遺言10月20日
92快盗ボルマンの襲撃10月27日
93クレーン・ロボットの最期11月3日
94消えた豪華船11月10日
95ロボットボス出現11月17日
96ゴールドウルフの最期11月24日

※第1回から第11回までの総集編に新作カットを加え、新年企画として放送された「誕生編」は、再放送以降は放映されていないが[注釈 11]、資料によっては第12話としてカウントしている場合がある[5][注釈 2]

放送局

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劇場版

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『鉄人28号 ミラクル魔術団 海底基地』
第30・31話のブローアップ版。1964年7月21日、「まんが大行進」で公開された。
劇場版タイトルはTV版とは大幅に異なり、OP映像もTV版流用ではなく、本作の原画を流用し、クレジットロゴは東映動画(現:東映アニメーション)が長年使用した「手書きロゴ」を使用、テーマ曲「鉄人28号」は1番を使用(TV版は2番)、「グリコ劇場」のオープニングキャッチとテーマ曲ラストの「グリココール」は省かれた。このOPは東映ビデオから発売された「エイケンTVアニメ主題歌大全集」(LDおよびDVDのそれぞれ第1巻)のボーナストラックに収録されている。
併映は『狼少年ケン』・『少年忍者風のフジ丸』(ただし1週間で『忍者部隊月光』に交代)・『エイトマン』の3本。なお、エイケン作品の劇場公開は本作が初。

その他

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  • 旧・江崎グリコとその関連会社グリコ乳業(グリコ協同乳業)の買い切り番組であったため、提供クレジットとして放送開始時およびオープニングテーマの最後に「グリコ、グリコ、グ〜リ〜コ〜」というデューク・エイセスによるコーラス(通称「グリココール」)が流れた(このコーラスまでがテーマ曲)。また、開始時の台詞の部分で、画面に「グリコ劇場」という字幕が表示された。なおこのオープニングは、後年CSで本番組が放送された際にも、江崎グリコの了承を得てこの部分ごと放送された。デューク・エイセスから西六郷児童合唱団に交代後は「グリコ、グリコ、グ〜リ〜コ〜」の部分は廃止された(提供は継続)。このコーラスは、その後、『赤白パネルマッチ』までのフジテレビ・グリコ路線で継続使用された(ただし、『ロボタン』第1作は別ヴァージョンを使用)。
  • EDテーマ「正太郎マーチ」は後年、『彼氏彼女の事情』(テレビ東京)の「前回のあらすじ」のBGMとして使用された。
  • 大塚署長役の富田耕生は後に『太陽の使者 鉄人28号』およびその後継番組『六神合体ゴッドマーズ』でも同じ役を演じた[注釈 12]

脚注

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注釈

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  1. 本作以前にも、ニッポン放送ラジオ版(1959年 - 1960年)、日本テレビ系列特撮版テレビドラマ(1960年)がそれぞれ放送されていたが、アニメ化は本作が第1作である。
  2. 1 2 総集編である「誕生編」は第12回目の放映であったが、放映13回目「怪物アカエイ」の次回予告で、“第13話「奇巖城を攻撃せよ」をぜひご期待ください”とのナレーションが付けられていることから、本来「誕生編」は話数にカウントされていないものと考えられる。
  3. これは「鉄人28号憲法」と呼ばれ、「鉄人は常に正義の味方である」との方針が脚本家に徹底された(江崎グリコの当時の広告部次長・藤井忠彦によれば、作者の横山はこの方針に難色を示したが、何とか了解を取り付けたという)[3]
  4. にもかかわらず第28話で早々に操縦器が盗まれ、悪人によって鉄人が操られる描写がある。
  5. 「懐かしのアニメソング大全1」(TOCT-8513)には「グリココーラス」入り、「朝日ソノラマ主題歌コレクション1」(TOCT-25071~2)には「グリココーラス」なしのヴァージョンがそれぞれ収録されている。
  6. 「NEW BEST ONE 懐かしのテレビアニメ 主題歌大全集」(VICL-41085)、「懐かしのアニメ主題歌集」(VICL-40155~6)などに収録。
  7. 「テレビまんが主題歌のあゆみ」(COCX-33498~9)、「朝日ソノラマ主題歌コレクション1」、「懐かしのテレビ主題歌集」(KICW-8005〜6)などに収録。
  8. 「朝日ソノラマ主題歌コレクション1」、「永久保存盤 アニメ主題歌大全集」(S-31000~9)、「アニメソング史(ヒストリー)I」(COCX-36376~7)などに収録。
  9. 「テレビまんが懐かしのB面コレクション」(COCC-10247〜8)、「おもちゃのチャチャチャ 越部信義の世界」(GES-13097〜8)などに収録。
  10. これは3枚目役を演じたかった富田の要望による、急遽の交代であったという[4]
  11. 映像ソフト(LDDVD)には収録されている。
  12. ただし、肩書はそれぞれ「大塚警部」(太陽の使者)、「大塚長官」(ゴッドマーズ)となっている。

出典

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  1. 飯城勇三・編『KODANSHA SOPHIA BOOKS『鉄人28号』大研究 ──操縦器リモコンの夢』講談社、2002年5月15日、ISBN 4-06-269178-7、「第二章 鉄人、テレビを席巻す! 白黒モノクロアニメ版「鉄人28号」宇留野仁一」25頁。
  2. 飯城勇三・編『KODANSHA SOPHIA BOOKS『鉄人28号』大研究 ──操縦器リモコンの夢』講談社、2002年5月15日、ISBN 4-06-269178-7、「第二章 鉄人、テレビを席巻す! 白黒モノクロアニメ版「鉄人28号」宇留野仁一」27頁。
  3. 横山光輝・著、『鉄人28号DE LUXE』光文社、1996年12月30日、ISBN 4-334-80358-X、86-88頁「CMキャラクターとしての28号」藤井忠彦。
  4. 飯城勇三・編『KODANSHA SOPHIA BOOKS『鉄人28号』大研究 ──操縦器リモコンの夢』講談社、2002年5月15日、ISBN 4-06-269178-7、「第二章 鉄人、テレビを席巻す! 波と馬は描くな 本橋信宏 」36頁。
  5. 飯城勇三・編『KODANSHA SOPHIA BOOKS『鉄人28号』大研究 ──操縦器リモコンの夢』講談社、2002年5月15日、ISBN 4-06-269178-7、24-33頁「第二章 鉄人、テレビを席巻す! 白黒モノクロアニメ版「鉄人28号」宇留野仁一」。
  6. 『河北新報』1964年7月7日 - 12月30日付朝刊、テレビ欄。
  7. 『河北新報』1964年9月19日 - 12月25日付朝刊、テレビ欄。
  8. 『福島民報』1963年10月20日 - 1965年5月25日、1965年9月1日 - 1966年5月25日付朝刊、テレビ欄。
  9. 『福島民報』1963年12月1日 - 1965年6月23日付朝刊、テレビ欄。
  10. 『福島民報』1964年5月1日 - 1965年5月28日付朝刊、テレビ欄。
  11. 『富山新聞』1964年11月4日付朝刊、テレビ欄。
  12. 『富山新聞』1964年11月6日付朝刊、テレビ欄。
  13. 『北國新聞』1965年4月7日付朝刊、テレビ欄。

参考文献

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  • 飯城勇三・編『KODANSHA SOPHIA BOOKS『鉄人28号』大研究 ─操縦器リモコンの夢』講談社、2002年5月15日、ISBN 4-06-269178-7
  • 小泉俊博『懐かし玩具の王様 “鉄人28号”』 ISBN 4766332474
  • 池田啓晶編著『鉄腕アトム vs 鉄人28号 - 僕たちの「少年」時代』 ISBN 4900528285
  • ケイブンシャの大百科79『鉄人28号大百科』勁文社、1981年4月25日、ISBNコードなし
フジテレビ 日曜20時台前半(1963年10月 - 1964年4月)
前番組 番組名 次番組
ふたりぼっち
※土曜16:10へ移動
鉄人28号
(アニメ第1作)
劇場中継
※20:00 - 21:00
フジテレビ系 木曜19時台前半(1964年4月 - 1965年5月)
わんぱく同盟
※土曜19:30へ移動
鉄人28号
(アニメ第1作)
フジテレビ系 水曜18:15枠(1965年9月 - 1966年5月)
鉄人28号
(アニメ第1作)
遊星少年パピイ(再放送)
※本作の再放送後に