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ラルク・HYDEさんとかけた虹 音楽の壁を破る天理大雅楽部の挑戦

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天理大雅楽部と共演するラルク アン シエルのHYDEさん=京都市左京区の平安神宮で(VAMPROSE提供) 拡大
天理大雅楽部と共演するラルク アン シエルのHYDEさん=京都市左京区の平安神宮で(VAMPROSE提供)

 2021年に創部70年を迎えた天理大雅楽部(天理市)が音楽ジャンルの垣根を越えた活動に取り組んでいる。同年夏には、ロックバンド「L′Arc~en~Ciel(ラルク アン シエル)」のボーカル、HYDE(ハイド)さんが平安神宮(京都市)で開催したコンサートに参加。オーケストラやHYDEさんの力強い歌声と共に音を奏で、観客を魅了した。

 雅楽部は1951年創部。80年の東大寺大仏殿昭和大修理の落慶法要では、幻の天平芸能といわれる「伎楽(ぎがく)」を復元演奏した。これまでに現代邦楽やジャズ、前衛舞踏などさまざまなジャンルの団体と共演し、雅楽の魅力を広く伝えてきた。

ラルク アン シエルのHYDEさんのコンサートで演奏する天理大雅楽部の学生ら=京都市左京区の平安神宮で(VAMPROSE提供) 拡大
ラルク アン シエルのHYDEさんのコンサートで演奏する天理大雅楽部の学生ら=京都市左京区の平安神宮で(VAMPROSE提供)

昨夏、平安神宮でコラボ

 2021年7月31日と8月1日に開かれたHYDEさんのコンサートには、雅楽部と同部のOB団体「おやさと雅楽会」の計16人がステージに上がった。コンサートは雅楽部の演奏からスタート。ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIさんがピアノ録音で参加して話題になったバラード「ZIPANG」など計3曲に参加した。照明やプロジェクションマッピングで色鮮やかに染まる社殿を背景に、和楽器と西洋楽器の美しいアンサンブルと歌声が響いた。

 雅楽部によると、同部総監督の佐藤浩司さん(75)が、HYDEさんと親交のある能楽師・茂山逸平さんの紹介を受けて、出演が実現した。コンサートでは、茂山さんが舞を踊るシーンもあり、同部が演奏を手掛けた。

「この楽器はどんな素材」HYDEさん

 琵琶(びわ)を担当した天理大2年の竹重匠さん(20)は「ステージ上では神々しいオーラを放ち、裏側では優しさがあふれ出ているような人」とHYDEさんの印象を振り返る。リハーサルの際、HYDEさんは学生に「この楽器はどんな素材で出来ているの?」などと気さくに話しかけ、積極的にコミュニケーションを図っていたという。

 新型コロナウイルス感染症対策で慰労の場もなく、雅楽部のメンバーは終演後、すぐ奈良に戻ることになった。代わりにHYDEさんはツイッターで「普段行わないような演奏だと思いますが、雅楽が入った事で全てがつながりました。すてきな演奏ありがとうございました」と学生にメッセージを送った。SNS上では、観客から「雅楽を生で聴いたことは無かったので感動した」「美しく、幻想的な音色だった」と称賛の声が上がった。

 今春から部長に就任する竹重さんは「これまでの人生で最も楽しく演奏できた。今後もジャンルを越えた共演を重ね、天理の雅楽を多くの人に届けたい」と意気込む。【加藤佑輔】

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